春になぜ雷気楼が見える?
日本で蜜気楼といえば、富山湾の魚津のものが有名ですが、これがよく現われるのは四月、五月のころです。
廣気楼というのは、密度のちがう空気の層の境目が、たまたま曲而になった時に起こる、光の異常屈折現象だと説明されています。
春になって、山の雪が溶けて湾に流れこむと海水温が下がり、海面に近い空気の温度も下がって密度が高まります。
一方、その上を吹く風はかなり温度が高く低密度です。
こうして、二つの空気の層の境目が複雑なレンズの働きをして、遠い対岸の景色などが、実際にそこにあるかのように空中に浮かび上がるわけです。
沙漠の蜜気楼も上下の空気の温度が逆なだけで、原理はまったく同じです。